慶良間ファンダイビング(黒島西ほか)

7月2日は一年の折り返しの日だそうですが、沖縄は暑い夏が始まっています。
今日は慶良間諸島周辺海域へファンダイビングに行って来ました。北寄りの風で少々涼しげな気もしますが、海はまずまず穏やかです。
最初のダイブは、カメ吉へはいります。
カクレクマノミをじっくりと観察していきます。

繊細なガラス細工のように美しいナデシコカクレエビは、クリーナーシュリンプ独特の動きで、いつもからだを左右に揺らしています。

リュウキュウキッカサンゴ(琉球菊花珊瑚)は幾重にも花びらが重なるような形の珊瑚で、まるで海に咲く花のようでもあり、植物のようにも見え、玉菜(タマナー)とも称されます。

アオウミガメとタイマイを見ることが出来ました。
アオウミガメは、green turtleという英名で絶滅危惧種に指定されていて、世界中の熱帯・亜熱帯海域に分布し、国内では小笠原諸島や南西諸島を中心に産卵が確認されています。

産卵期は5月から8月頃で、雌は夜間に砂浜に上陸すると、穴を掘り産卵を行います。一度に100個ほどの卵が産み落とされ、2ヶ月ほどで卵から孵化した幼体は、地上に脱出して外洋へと向かいます。
ウミガメは性別が卵のある特定の時期に経験する温度で決まります。約29℃で雄と雌が同じ割合で生まれますが、それより数℃高いと雌、低いと雄がほぼ100%の割合で生まれると言われています。
日本の砂浜で孵化した後、アオウミガメの幼体が具体的にどのような生活史を送っているのかははっきりしておらず、外洋で稀に見つかる幼体は流れ藻と一緒にいることが多いため、浮遊生物を食べて生活しているのではないかと考えられています。甲羅は卵型で、下顎の咬合部の縁辺は細かい鋸歯状で、餌である海藻が食べやすい形状になっています。

タイマイは甲羅がべっ甲材として高値で取引きされたため、20世紀に世界中から乱獲されて絶滅寸前となったそうです。
近年でもインドネシア・ジャワ海では、ほぼ全ての卵が食用としてお金になるため乱獲され続けているとのことです。
タイマイは、右前肢と左後肢、左前肢と右後肢を交互に前に出して泳ぎ、他のウミガメが両方の前肢を同時に出して平泳ぎのような泳ぎ方をするのとは違うんです。
2ダイブ目は渡嘉敷島の野崎へ入ります。
メインンの根は、ハナゴイ、デバスズメダイ、オキナワスズメダイなどが根の上を覆うように乱舞しており、とても綺麗な景観を醸し題していました。


北側浅瀬の珊瑚礁はとても元気な姿を見せてくれています。

最終ダイブは、ドリフトスタイルで黒島西へ入ります。
海面近くのプランクトンを捕食に来たナンヨウマンタを狙ってエントリーです。
何度か頭上を通過してくれて、とても近くで見ることが出来ました。1ダイブまるごと一緒の時間を過ごすことが出来て、とても幸運でした。


ナンヨウマンタは、沖縄以南、インド太平洋の温・熱帯海域に生息しており、大きな体をしているが主に小さなプランクトンを餌としています。頭にあるヒレ(頭鰭)をのばして口の中に餌を流し込むようにして餌を食べます。
外見は、背中の白い斑紋の前縁が、後ろに向かって八の字にカーブしており、口裂の周囲は白、もしくは薄い灰色で、第5鰓孔に黒い斑紋がない、もしくはほんのわずかで、腹の黒い斑紋で個体識別できます。
他にもロウニンアジやウメイロモドキの群れにも遭遇です。


クマノミ、ウミガメ、魚の群れ、珊瑚、ナンヨウマンタと慶良間諸島の海はこれらをいっぺんに見せてくれる最高に贅沢な海ですね。
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