splus okinawa diving service

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11月最初の日曜日の沖縄は、朝から良く晴れて夏日の一日となりました。

今日は慶良間諸島周辺海域へファンダイビングに行って来ました。風もおさまり落ち着いた海に戻りました。

最初のダイブは、アリガーケーブルへ入ります。

サイズは小さめですがデバスズメダイの密集度が凄すぎでした。

珊瑚の上をアオウミガメが気持ち良さそうに泳いでいました。

アオウミガメは、green turtleという英名で絶滅危惧種に指定されていて、世界中の熱帯・亜熱帯海域に分布し、国内では小笠原諸島や南西諸島を中心に産卵が確認されています。

産卵期は5月から8月頃で、雌は夜間に砂浜に上陸すると、穴を掘り産卵を行います。一度に100個ほどの卵が産み落とされ、2ヶ月ほどで卵から孵化した幼体は、地上に脱出して外洋へと向かいます。

ウミガメは性別が卵のある特定の時期に経験する温度で決まります。約29℃で雄と雌が同じ割合で生まれますが、それより数℃高いと雌、低いと雄がほぼ100%の割合で生まれると言われています。

日本の砂浜で孵化した後、アオウミガメの幼体が具体的にどのような生活史を送っているのかははっきりしておらず、外洋で稀に見つかる幼体は流れ藻と一緒にいることが多いため、浮遊生物を食べて生活しているのではないかと考えられています。

甲羅は卵型で、下顎の咬合部の縁辺は細かい鋸歯状で、餌である海藻が食べやすい形状になっています。

岩場で休みながら甲羅を岩にこすりつけて掃除をする様子がよく見られます。そのため他のウミガメに比べて甲羅はほとんどがツルツルです。

浅場の珊瑚にはスズメダイがびっしりとついていて、綺麗な景観を醸し出しています。

2ダイブ目は座間味島の唐馬№2へ入ります。

水深20m程にオレンジ色の小さな可愛らしいカエルアンコウの姿が確認出来ました。

真っ白なハダカハオコゼが見られました。

ハダカハオコゼは、高知県以南、琉球列島、インド洋、太平洋に分布し、底生性で、サンゴ礁域の浅海の岩の上などに生息しています。体長10cm程度の小型種で、背鰭が大きく体高は高いですが、正面から見ると薄っぺらい感じです。

色彩変異が多く、白色、淡黄色、茶褐色、赤色など様々で、頭部は大きく、口は上向きについています。各ひれも大きく、特に背びれの基底は長く高さもあり、そのまま尾びれに繋がっています。擬態しているので探しにくいですが、動かないので撮影はしやすいです。また、脱皮する魚として知られていて、体皮が剥がれ落ちるように脱皮するようです。

クロオビアトヒキテンジクダイは、その名のとおり、体の中央に黒帯があり、頬にオレンジ色のラインが2本入っているのが特徴です。警戒心が強く、サンゴのすき間からあまり出ずに枝状サンゴに群れています。慶良間諸島でもここでしか見ることの出来ない稀少種です。

カクレクマノミの近くにイソギンチャクモエビが確認出来ました。

海老反りという言葉がありますが、一般的な姿勢の意味と同じながら、片手または両手をかざし、体を後ろに大きく反らしつつ、相手の強さに圧倒されるさまを表す演技として歌舞伎の用語にもなっているそうです。しかしながら、数多いエビの仲間でもそのように体を反らせているエビなどほとんどいません。

イソギンチャクモエビは、まさに海老反りのエビなんです。イソギンチャクや枝系サンゴなどに好んで共生する2cm程度の小型のエビで、しっぽをのけ反らせて左右に動かすのが特徴的で、フリフリと動くその姿はとても可愛らしいです。

繊細なガラス細工のように美しいナデシコカクレエビは、クリーナーシュリンプ独特の動きで、いつもからだを左右に揺らしています。

このポイントのデバスズメダイもとても綺麗な景観を醸し出しています。

リュウキュウキッカサンゴ(琉球菊花珊瑚)は幾重にも花びらが重なるような形の珊瑚で、まるで海に咲く花のようでもあり、植物のようにも見え、玉菜(タマナー)とも称されます。

最終ダイブはドリフトスタイルで沖山礁へ入ります。

エントリーから潮の流れに乗って泳いで行きます。

まずは深場のハナヒゲウツボをじっくり見ていきます。

ハナヒゲウツボはインド洋から西太平洋の熱帯海域に分布し、日本では奄美大島より南の南西諸島などに分布しています。体は側扁していて極めて細長く、全長は1mから1.2m程度です。

前鼻孔は吻端近くにあって、鼻孔は管状に伸び、先端が花びらのように開いています。上下の顎の先端にも特徴的な肉質突起があり、これらが名前の由来になっているようです。

雄性先熟の性転換をすることが知られていて、成長と共に体色も変化していきます。体色は、幼魚や若魚では黒色で、成魚になると雄相の青色に変化し、鼻先から背びれは黄色になります。さらに成長すると、体色は雌相の鮮やかな黄色となって、雌への性転換を遂げます。

寿命は自然下で10年程度と言われています。岩礁域やサンゴ礁域の浅所に生息し、甲殻類や魚類などを食べます。ふつうは単独で生活していて、岩の間や岩穴などに、頭だけを出して隠れています。相手を威嚇するときや獲物を捕らえたりするときは、口を大きく開けて、岩穴から真っ直ぐに体を乗り出すようにしています。体色が綺麗なため、アクアリストや水族館での人気が高いとされています。

その後はクリーニングステーションに移動し、ナンヨウマンタをじっくりと堪能してきました。

ナンヨウマンタは、沖縄以南、インド太平洋の温・熱帯海域に生息しており、大きな体をしているが主に小さなプランクトンを餌としています。頭にあるヒレ(頭鰭)をのばして口の中に餌を流し込むようにして餌を食べます。

外見は、背中の白い斑紋の前縁が、後ろに向かって八の字にカーブしており、口裂の周囲は白、もしくは薄い灰色で、第5鰓孔に黒い斑紋がない、もしくはほんのわずかで、腹の黒い斑紋で個体識別できます。

前日の荒天から一転、落ち着いた海の中でり、たくさんの魚達に出会うことが出来ました。

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