慶良間ファンダイビング(沖山礁ほか)

台風が近づく沖縄ですが、朝から良く晴れて真夏日の一日となりました。
今日は慶良間諸島周辺海域へファンダイビングに行って来ました。北風が少々強めの海況です。
最初のダイブは、ドリフトスタイルでアリガーケーブルへ入ります。
沖の根には、ケラマハダダイやヨスジフエダイなどがたくさん群れています。


砂地にはチンアナゴの姿も確認出来ます。

浅場の珊瑚はとても活き活きとして綺麗です。

サイズは小さめですがデバスズメダイの密集度が凄すぎでした。

2ダイブ目は座間味島の唐馬№2へ入ります。
水深26mの深場にはたくさんのハナゴンベの姿が確認出来ました。

ハナゴンベはハタ科のハナダイ亜科に含められており、やや深いサンゴ礁域(水深20m以深)の岩穴に生息しています。体長は成魚で8cmほどで、体は桃色、背部はやや黄色っぽく、眼の下からやや後方にのびる2本の黄色線があります。臀鰭はややとがっていて、中央部の軟条が糸状にのびる美しい色彩の魚です。ハナゴンベ属は本種のみの1属1種とされているそうです。
クロオビアトヒキテンジクダイは、その名のとおり、体の中央に黒帯があり、頬にオレンジ色のラインが2本入っているのが特徴です。警戒心が強く、サンゴのすき間からあまり出ずに枝状サンゴに群れています。慶良間諸島でもここでしか見ることの出来ない稀少種です。

ハナゴイの群れが優雅に舞っています。

ハナゴイは、八丈島、小笠原諸島、高知県柏島、琉球列島、西・中部太平洋に分布し。水深1~60mの潮通しのよい珊瑚礁の外縁部に群れで生息しています。
体はやや細長く鮮やかな赤紫色で目立つ存在です。雄は成長すると鼻先が尖り、背は伸張し、背のビレ後ろは濃い赤色を呈します。また、尾ビレが黄色くなることもあるため、成魚になれば雌雄の区別は容易にできます。
ダイバーにも人気が高い種で、その美しさから沖縄県の方言で「ジュリグワーイユ」(遊女)と呼ばれているそうです。
カクレクマノミの近くにイソギンチャクモエビが数多く確認出来ました。

海老反りという言葉がありますが、一般的な姿勢の意味と同じながら、片手または両手をかざし、体を後ろに大きく反らしつつ、相手の強さに圧倒されるさまを表す演技として歌舞伎の用語にもなっているそうです。しかしながら、数多いエビの仲間でもそのように体を反らせているエビなどほとんどいません。
イソギンチャクモエビは、まさに海老反りのエビなんです。イソギンチャクや枝系サンゴなどに好んで共生する2cm程度の小型のエビで、しっぽをのけ反らせて左右に動かすのが特徴的で、フリフリと動くその姿はとても可愛らしいです。
このポイントのデバスズメダイもとても綺麗な景観を醸し出しています。

最終ダイブはドリフトスタイルで沖山礁へ入ります。
エントリーから潮の流れに乗って泳いで行きます。
まずはグルクンの群れに遭遇です。

サンゴ礁の海に暮らすグルクンは、昼間はリーフの外を群れて遊泳して餌を探し、夜は群れを解消してサンゴの下に隠れて眠ります。もっとも一般的にグルクンと呼ばれているのはタカサゴで、沖縄県の県魚にも指定されています。
ロウニンアジ(浪人鰺)は、国内の暖流域に生息している超大型のアジで、大きくなると群れを作らず、単独で泳いでいることが多いことから語源の由来となっているそうです。大きな魚体に近づかれるとその迫力に圧倒されます。

リアル美ら海水族館のメインの根には、アカヒメジ、ノコギリダイ、ヒメフエダイ、イッテンフエダイ、ヨコシマクロダイ、ムスジコショウダイ、アカマツカサなどがびっしりとついています。

そしてウメイロモドキの群れも凄かったです。

しかし、なぜ「モドキ」なのか言うと…
ウメイロモドキに似ている魚にウメイロという魚がいます。ウメイロとウメイロモドキ。この2種は同時に見ることはほとんどありません。ウメイロモドキもウメイロもよく似ていて、大きさは40cm程度で、コバルトブルーの青い紡錘型の魚体の背側と尾びれは黄色。両種とも暖海系で群れるようです。
この2種の違いは、
ウメイロはフエダイ科アオダイ属で、生息深度は水深20~200mの中層で群れをなし、プランクトンや小魚などを捕食。南方系の魚だが深い深度のやや低い水温を好みます。ダイビング中に見る機会は比較的少なく、見た目は、顔は丸く受け口、胸ビレ付け根の黒い点は無い。体色は濃い青。腹側は銀色またはグレー。ウメイロモドキより黄色帯が太く目立つ。胸鰭の上、背側から黄色帯が始まる。太い黄色帯は尾部下側まで続き、尾ビレも黄色。

ウメイロモドキはタカサゴ科タカサゴ属で、生息深度は比較的浅く水深0~40mの中層で群れをなし、プランクトンを捕食。暖かい水温を好みます。ダイビング中に見られる機会も多く、見た目は、口がやや尖り、胸ビレの付根に黒い点が見える。体色の青が綺麗なコバルトブルー。腹側は白。背びれと尾部のみ黄色。

と2種の魚体を並べて比べられればハッキリ違いが解かるようですが、この2種を同時に見ることは難しいです。
台風が近づき少々波が高いコンディションでしたが、たくさんの魚達に出会うことが出来ました。
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